エックス線作業主任者
国家資格 エックス線作業主任者について
国家資格 エックス線作業主任者とは
エックス線作業主任者とは労働安全衛生法によりエックス線の装置などを使用する作業の場合、管理区域ごとに選任することが義務付けられている、技術的事項を管理する者のことです。それぞれの免許試験に合格し、またはそれと同等の知識を有するもので都道府県労働局長から免許の交付を受けた者を選任することとなっています。
エックス線作業主任者の仕事
エックス線作業主任者の仕事
エックス線の作業に従事する人が安全に作業できるように指導、管理することがエックス線作業主任者の仕事となります。
法律に規定されるエックス線作業主任者の職務
- 管理区域、装置の定格出力、放射線装置室または立ち入り禁止区域の標識を規程通りのものとすること
- 規程通りの照射筒、またはろ過板を使用すること
- 間接撮影、透視時に不必要なエックス線を出さないようにすること
- 業務従事者の受けるエックス線量ができるだけ少なくなるように照射条件などを調整すること
- 遮蔽物または警報装置が規程通りのものがついているかどうか点検すること
- 照射を開始する前及び照射中に立ち入り禁止区域に労働者が立ち入ってないことを確かめること
- 放射線測定器が規程通りにつけられているかどうか点検すること
このように作業主任者の資格を取得すれば、エックス線を取り扱う現場において、責任のある仕事を管理する立場での活躍が期待されます。
エックス線作業主任者のメリット
エックス線作業主任者のメリット
エックス線作業主任者は工業用にエックス線を利用する場合に必要です。つまりエックス線での探傷検査、分析などいわゆる非破壊検査を行う事業場では必ず必要で、このような作業を行う事業場での需要があり国家資格でもあるため、価値の大きい資格と言えます。資格を取得すれば、手当が付与されることがあり、賃金の底上げが可能です。つまりこの資格は
- 業種によっては非常にニーズの高い資格
- 必要な企業では資格手当などの優遇がある
- エックス線を扱う現場のリーダーとして活躍できる
といったものになります。
ぜひご自身のスキルアップ、職場でのステップアップのためにチャレンジしてください。
エックス線作業主任者の受験資格と試験について
財団法人安全衛生技術試験協会が指定機関となって、全国7か所の安全衛生技術センターで実施されています。
エックス線作業主任者の受験資格と試験頻度
受験資格
受験資格は不要です。ただし、本人確認証明書の添付が必要です。
試験頻度
試験頻度は年3~6回です。
エックス線作業主任者の合格基準と合格率
合格基準
科目ごとの得点が40%以上で、かつ、合計点が60%以上。
合格率
合格率は40 %~45%程度です。
試験問合せ先
- 財団法人 安全衛生技術試験協会
- 〒101-0065
東京都千代田区西神田3-8-1千代田ファーストビル東館9階
03-5275-1088 - 北海道安全衛生技術センター
- 〒061-1407
北海道恵庭市黄金北3-13
0123-34-1171 - 東北安全衛生技術センター
- 〒989-2427
宮城県岩沼市里の杜1-1-15
0223-23-3181 - 関東安全衛生技術センター
- 〒290-0011
千葉県市原市能満2089
0436-75-1141 - 中部安全衛生技術センター
- 〒477-0032
愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5
0562-33-1161 - 近畿安全衛生技術センター
- 〒675-0007
兵庫県加古川市神野町西之山字迎野
079-438-8481 - 中国四国安全衛生技術センター
- 〒721-0955
広島県福山市新涯町2-29-36
084-954-4661 - 九州安全衛生技術センター
- 〒839-0809
福岡県久留米市東合川5-9-3
0942-43-3381