- 掲載紙
- 燃料油脂新聞
- 掲載日
- 2015年6月22日
2015年6月22日の燃料油脂新聞に掲載されました
記事
独自カリキュラムの研修会
「ストーリー」で創造力養成
【大阪】人材派遣や資格取得講習会などを手がけるスペック(本社大阪市、上村英樹社長)のもう一つの事業が、人材教育。ストーリーデザイナーを標ぼうする上村社長は「企業経営や人それぞれの仕事、人生にもストーリーの活用と実践が重要」と話す。「ストーリー」がタイトルになった「ストーリー経営」「ストーリーPR術」などビジネス書も十冊以上出している。
人材教育の名称は「プロフェッショナルストーリー・レベルアップ研修会」。期間は一年で「お金」「時間」「仕事」「家族」の四つの視点で三カ月ごとに集合研修を実施、月毎に課題となる書籍や映画・ドキュメンタリーを各自が鑑賞してレポートを提出、講師がレポートにコメントする。オーソドックスな手法だが、単なる感想レポートではなく「今なお人気のある古い映画や息の長いベストセラー本が、なぜ売れ続けているのか」という観点について、自分なりの考えを集合研修で発表して、みんなで理解を深めていく、同社独自のSS幹部向けカリキュラムだ。
人材育成に力を入れている浪田石油(JX系=大阪中央区、浪田昌治社長)では、ストーリーを活用した同研修を三年前から導入。浪田社長は「知恵と行動力を養い、石油販売業界の新たな時代を乗り切ることが必要と考え、同研修を導入した。提出レポートからSS幹部の成長ぶりがうかがえる」と話す。
上村社長は「SSという時間に制約のある職場の人たちに、いかに効率よく思考力と文章力を高めながら創造性を養ってもらうかに焦点を当てた。ストーリーはヤル気や感情を高めるドーパミン。仕事だけでなく人生全般に活用してもらいたい」と強調する。